2026年 稲刈り前に伝えたいこと。
お米の価格が大きく動く今、野木源が大切にしたいこと
いつも野木源のお米をご愛顧いただき、本当にありがとうございます。
今年も、新米の収穫を迎える季節が近づいてきました。田んぼでは稲穂が少しずつ頭を垂れ、いよいよ一年の仕事が実りを迎えようとしています。
今回は、これからの米づくりについて、私たちの考えをお伝えしたいと思います。
高騰から一転、大きく動くお米の価格
昨年から今年にかけて、お米はSNSやテレビなどでも連日のように取り上げられました。
昨年の米不足と価格高騰は、毎日の食卓を預かる皆さまにとって、大きなご負担だったと思います。お米は毎日食べるものですから、価格が落ち着くことを歓迎されるのは当然のことです。
農林水産省が公表しているスーパーでの販売価格を見ると、全商品の平均価格は、2026年2月2日から8日の週には5kg当たり4,204円でしたが、8月10日から16日の週には3,191円となっています。
約半年で1,000円以上下がっており、お米の価格が大きく変化していることが分かります。
ただし、この数字は銘柄米、ブレンド米、複数の年産米などを含む全国の小売平均です。産地や品種、生産方法によって価格は異なり、農家が受け取る価格とも同じではありません。
お米の値段と、生産にかかる費用
市場でのお米の価格が下がっても、米づくりに必要な費用が同じように下がるわけではありません。
農林水産省の調査では、肥料の価格指数は、2020年の平均を100とした場合、2026年6月には146.3となっています。
肥料だけでなく、野木源でも燃料、農業資材、人件費、農業機械の購入・修繕費などが上昇しており、昨年と比べても生産原価は確実に増えています。
国際情勢や為替の影響を受ける資材も多く、農家の努力だけでは抑えることが難しい費用もあります。
参考:農林水産省「肥料の価格情報」
参考:農林水産省「農産物生産費統計」
「生産費を考慮した価格」への動き
国でも、生産から流通、販売までにかかる合理的な費用を考慮しながら、持続可能な価格形成を目指す取り組みが始まっています。
2026年4月には、食料システム法に基づく「米のコスト指標」が公表されました。
これは国が米の販売価格を一律に決めるものではありません。生産・流通・販売にかかる費用を見えるようにし、取引する当事者同士が、コストを踏まえて誠実に話し合うための目安です。
価格を抑えることも大切です。一方で、作り続けられる価格でなければ、将来の食料を安定して届けることが難しくなります。
その両方を大切にするための動きだと、私たちは受け止めています。
参考:農林水産省「米のコスト指標」
参考:農林水産省「食料システム法」
当たり前にお米を届け続けるために
この夏には熊本地震や千葉豪雨など、各地で大きな自然災害が発生しました。
田んぼや農業施設、農業機械が被害を受ければ、その年の収穫だけでなく、翌年以降の営農にも影響します。
毎年、田んぼに稲が実り、お米が食卓に届くことは、決して当たり前ではありません。
野木源では、災害への備え、機械や施設への投資、次の世代を担う人材の育成を進めながら、何かが起きたときにも米づくりを続けられる体制を整えていきたいと考えています。
参考:農林水産省「災害に関する情報」
参考:千葉県「令和8年8月千葉豪雨に伴う農林水産業者への支援」
2026年産米の価格について
今年の価格について、野木源でも慎重に検討しました。
市場価格が下がっていることも、昨年の高騰によって皆さまのご負担が増えていることも、十分に承知しています。
その一方で、これからも品質を守り、必要なお米を安定してお届けするためには、生産に必要な費用と、将来に向けた投資も欠かすことができません。
その両方を考え、長年ご愛顧くださっている皆さまには、2026年産米も昨年の価格を基本としてご案内することにいたしました。
一時的な相場に合わせて価格を大きく上下させるのではなく、お客様が安心して食べ続けられ、私たちも責任を持って作り続けられる価格を大切にしたいと考えています。
2026年産のお米は値上げしません!
「予約」という形で、一緒に米づくりを
野木源では、一年間に必要なお米をあらかじめお知らせいただく「年間予約」も承っています。
年間の必要量が分かることで、品種ごとの作付けや在庫の確保、機械・施設への投資、人材育成の計画を立てやすくなります。
お支払いは原則としてお受け取りごとです。精米具合やお届けの時期、数量の変更についても、できる限り柔軟に対応いたします。
私たちがお願いしたいのは、単に「農家が大変だから支えてほしい」ということではありません。
皆さまの暮らしを守りながら、私たちも責任を持って米づくりを続ける。そのために、お互いに無理のない形で、長くつながっていける関係を築きたいと願っています。
今年の新米も、皆さまの食卓へお届けできる日を楽しみにしています。
これからも野木源のお米を、どうぞよろしくお願いいたします。
2026.08.27
株式会社 野木源
代表取締役 野木久聖


